しくみをただ知りたくて

主に詩の創作をしています。
口語自由詩が多く、日常の中でできた詩を通して多くの人と繋がりたいと思っています。
自分の知っているようで知らないことをただ知りたくて詩をいつも書いています。
言葉は自由で無限だと思っています。

五日の星座を見ながら

夜に溶ける魔法が見つかったのなら

星は屑になりオリオンは青く染まる


沢山の瞬きが勘違いさせる

僕は誰かを僕と間違える


赤い空は争うのをやめ

降伏しろと呼びかける

ずっとなくしていたものは

幸福だったということに気づく


気まずくなって声を出す

あの子はいつまでも

信じてはくれない

自分の場所はあり続けると

聞かれもしないのに答えている


色とりどりの宝石よ

惑わさないで1秒だって

価値があればあるほど輝くのは当たり前じゃないからね


次第にあれもこれもと欲しくなり

喜びさえ喜べなくなる

いつかの僕にも言えるかな

1番は何もないことだって言えるかな


愛されないのに愛してまで

自分の存在を証明している

かっこ悪さを否定して

こだわりを一身に受け止めた


夜が魔法に溶けたなら

見つかるといいな青い三日月

兄弟姉妹でさえ

曖昧でわからなくなるほど括ってみる


消えたのだから

いなくなった

いつかを思い出したら

また出てくるよ

スマイリー計画

幸せって簡単なこと

幸せって言えばいいんだから


幸福って容易いこと

幸福って思えばいいんだから


大きなことじゃなくていい

小さなことを喜べる人になろう


大それたことじゃなくていい

形に関係なく幸せだと言うよ


例えば

コンビニを出て降り出した雪のよう

間に合った青信号

水たまりに映って笑う日々とか


笑うことを覚えた瞬間から

確かに世界は彩りを見せた

気づいているのは唯一自分だけ


不確かな物が増えた日常に

確かな物を作りだした

それに努力は必要ないんだ


次の次の君にも引き継がれて欲しいし

先の先の誰かにも受け継がれて欲しいな


理由なんてないんだよ

紙きれは舞うけれど

大事な物は壊れてしまうけれど

スイッチが押された後の

どんな時代を手繰り寄せたとしても


幸せは簡単なこと

幸福は容易いこと

わたしの世界でも

あなたの世界でも

蝶になる

あの日がなければ今日の自分は存在があったでしょうか

当然の酸素を吸う体があったのでしょうか

教えて欲しい

教えて欲しい


祈る間も無く

時間は時代に姿を変えてしまう

そのわずかな一切れを破ったら大切な血が混ざっていた

感じながら生きるということ

いつまで出来るでしょうか

教えて欲しい

教えて欲しい


「ありがとう」と「さようなら」を使い分けられたら少しは人間だ

「喜び」と「淋しさ」を混ぜる度人とは何かを知る

それと同時に温かさも感じるのです


かつてない日も普通通りの今日も

繋がっているからこそおもしろく

時には神秘的に思えたりもして

悲しいことがあっても

恨めしいことがあっても

思い出して欲しい

思い出して欲しい


あの日を通っていなければ

今日の自分は存在していたでしょうか

わたしは私と胸を張って叫べたかな


「ありがとう」と「ごめんなさい」

過去に向かって言えたら少しは幸せだ

「返せる想い」と「返せない想い」が積み重なったら自分が何者なのかがわかってきた


それでも続くから

続くなりの意味はあるらしい

感じなくても

覚えてなくても

自分をただ続けることが残されている

立派な大切にするという証だ


最後には始まりの場所に立てば

また迎えに行けるはず


そして新しさと共に次の自分が動き出す