しくみをただ知りたくて

主に詩の創作をしています。
口語自由詩が多く、日常の中でできた詩を通して多くの人と繋がりたいと思っています。
自分の知っているようで知らないことをただ知りたくて詩をいつも書いています。
言葉は自由で無限だと思っています。

僕とアイスクリーム

頭の中には

そう

僕がいて僕がいて僕がいて


呆れる程に

そう

僕がいて僕がいて僕がいて


アイスクリームみたいに

全部全部

溶けて混ざって


目も


すい臓や

肝臓

小腸も

大腸

全部全部


後は組み立て方もわからない

置き場所は検討もつかない


嵐の晩も

夜露を浴びても


無理矢理に元に戻すと

どうやら僕とは違うみたい

記憶も混ざっているし仕方ない


探す便りは

唯一の心臓だったりして

ひと振りで全てが解決するような

不可侵のものであって欲しい


僕の中にも

また

僕がいて僕がいて僕がいて


アイスクリームみたいに溶けたら

混ざったら

美味しさよりも

美しさよりも

素晴らしさが残るだろうと思う


もしかすると

以前の不安定な僕よりも

ずっと

ずっと

優しい

世界が招き入れてくれはしないだろうか


頭の中に

そう

僕がいて僕がいて僕がいて

よかったと思う


心がなくたって誓うよ

今度こそは大切に扱うって

だから神様次はどうか用意しないでいいから

このまま眠ってしまおうかな

穏やかに日々が眠り

また嘘と本当が力比べをしている


帰る場所が見つかったら

帰るべき所に行くべきだよ

そうすれば向こうが答えてくれるから


呆気ないまま見送った

日を送り

夢を静かに見る

私のその後は確かに変わっていったんだ


言えないまま悩むより

受け入れると楽だ

揺られて続きを乞えばいいだけだ


理由は1つだ

楽しいから

楽しみたいから


眠る前に聞かせて

眠る前に見せて

結婚ノート

結婚ノートに書かれていたあの言葉は何だったの

君が揺らす度に心は硬くなる

意思の剣で刺される前に

守り抜いても痛みが走る


疾走した逃げ場のない感情は

傷をいたずらに作ったまま逃げていく


声の発信源を探したら

できそこないの僕も絡みついている


始めよう

始めよう


いつからこんな想いにたどり着いて

どこからそんな想いは湧き出して

こらえきれない心臓の拍動を

無理までして刻んでまで

届けようとした


明日を指した風見鶏は

昨日を更には今日まで忘れたがって


血の赤と心臓の赤が同じに見えるなら

君と僕の距離も近いはずだ

塗りつめたキャンバスが白くなるまで

離れないはずだ


風が空気を水色に彩り

火が情熱を赤く変え

光は光の黄色を奪って先に行く

雨で流れてまっさらな大地を受け取った


どこから彼は変わってしまって

いつから彼女は変わらないように努めるでしょう

その間にできた質量が重さを持つ前に

痛みを与える前に

そのままでいて と言うから


それなら

それなら


結婚ノートに書いた課題や陳腐な合言葉も

消すためにあるわけじゃないから

役目を果たして最後にうんと言わせるように

細工をしよう


検討違いな明日は風刺画に例えられて消えたよ

今と今日は手を繋いで蝶々みたいに飛んでいったよ


かけられた言葉とかけた言葉を思い出す度

この結婚ノートの意味を考える気がするから

だから


はじめよう

はじめよう